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2010年2月1日

「日本庭園との共存」に高評価
~「建築主要プロジェクト」に新研究所が選出されました~

このたび、『日経アーキテクチュア』が選ぶ2010年に完成する主要プロジェクト 1) にアークレイ株式会社の新研究所(今秋完成予定)が選出されましたので、ご報告致します。

アークレイは2010年6月10日に創立50周年を迎えます。さらに皆様の健康に貢献すべく、研究開発力の強化を目指し新研究所を建設中です。このたび『日経アーキテクチュア』において、「日本庭園との共存」をテーマとしたデザインが高く評価され、国内外の着目すべき建築プロジェクトに選出されました。建築デザインは、株式会社プランテック総合計画事務所です。


京都市北西からの鳥瞰図 (建物正面(白部分)のモチーフは京町家の出格子)

「日本庭園との共存」

「上京区の史蹟百選」にも選ばれる日本庭園 『擁翠園(ようすいえん)』との共存を図った計画です。
また庭園側をリフレッシュの場とし、移動とコミュニケーションの場=ナレッジサポートゾーンとして利用します。
京町家の出格子をモチーフに、素材感のあるリブ形状の外壁とし、単調にならないように壁面を構成します。
近隣の京町家との調和を考慮し、大きな壁面をスリットにより分節化し、通り景観におけるスケール感の調和を
図ります。

語句説明

1) 2001年より『日経アーキテクチュア』(日経BP社発行)が実施している調査によるもので、計画・意匠・技術の観点で着目すべきプロジェクトを国内外から選ぶものです。2010年度は、設計事務所やゼネコンなど70社から情報が寄せられ、国内86件、海外10件、合計96件が選ばれました。

プランテック概要

1985年4月11日設立。建築を通じてソリューションを提案する企業。ソニーシティやサントリー商品開発センターなど、日本を代表する企業の建築を手掛ける。建築物は、クライアントとのコラボレーションにより創出されるという考えの下、設計した建築のことを「作品」ではなく「プロジェクト」、また「デザイン」を「ソリューション」と呼び、機能とコストを含めた価値の最大化を企業スタイルとする。

大江 匡 氏について

<略歴>
最終学歴 東京大学大学院工学建築研究科修了
1977年 東京大学工学部建築学科 卒業
      菊竹清訓建築設計事務所 入所
1985年 株式会社プランテック総合計画事務所 設立
1987年 東京大学大学院工学建築研究科 修了
2005年 株式会社プランテックアソシエイツ 設立 代表取締役就任
現在に至る
<主な受賞>
1986年 『第12回東京建築賞』受賞(恵庵)
1994年 『日本建築家協会新人賞』受賞(ファンハウス)
1999年 『建築業協会賞』受賞(細見美術館)
2002年 『日経ニューオフィス賞』受賞(Ai-City)
2005年 『グッドデザイン賞』受賞(サントリー商品開発センター)
2006年 『グッドデザイン賞』受賞(日産テクニカルセンター赤坂門受付棟)
2007年 『グッドデザイン賞』受賞(ソニーシティ)
2009年 『第22回日経ニューオフィス賞 中部経済産業局長賞』受賞(AkebonoCentralPier) 他、受賞歴多数。

新研究所概要

 ■所在地

 京都市上京区岩栖院町59

 ■用途

 医用分析測定装置および
 体外診断用医薬品の研究開発、機能性素材の開発

 ■構造種別

 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造

 ■階数

 地下1階、地上3階、搭屋1

 ■敷地面積 

 約10,765平方メートル

 ■延床面積 

 約16,789平方メートル

 ■着工 

 2009年10月1日

 ■竣工 

 2010年10月31日