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2011年4月6日

東北地方太平洋沖地震に伴う
被災地への診療サポート窓口開設について

このたびの東北地方太平洋沖地震により、被災された皆様に対し、謹んでお見舞い申し上げます。

アークレイ株式会社(本社:京都市中京区)では、地震発生当日、本社に対策本部を設置し、被害状況の把握とともに医療に携わる企業として商品を安定供給するための体制整備に努めてまいりました。今回、その被災状況から、長期にわたる地元に根ざした支援が必要と考え、現地に窓口を設置いたしました。これにより、円滑に支援活動を実施していく所存です。詳細は下記のとおりですので、ご参照ください。

弊社では、既に、看護協会などの医療関連団体、滋賀県をはじめとする地方の行政をとおして、検体検査機器と専用試薬、補助食品といった医療物資の供給などを実施しています。今後の予定といたしましては、被災地における診療体制確立の一助となるべく、検体検査機器と専用試薬、補助食品といった医療物資の供給など約2億円相当の支援準備を整えております。

被災地の皆様のご健康と一日も早い復興を心よりお祈りいたします。

■現地サポート窓口

アークレイマーケティング株式会社 仙台セールス アンド サービスオフィス
電話 050-5536-5705

※「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。

■開設期間

特別法(災害救助法)が適用される激甚災害の「災害期間」

■支援内容

臨床化学自動分析装置、電極式電解質測定装置、感染症検査装置、血糖自己測定器および専用試薬、補助食品(低血糖対応用)などの貸出および提供、基本操作などの指導  ※詳細は下記参照

■活動の背景

地震発生から3週間が過ぎ、被災地では、急性期医療から慢性期医療へとフェーズがシフトしつつありますが、被災者の方々の慢性疾患の管理にまで、十分なサポートが行き届かないケースも多いようです。また、長期にわたる避難所生活では感染症発生の危険性も考えられます。 このため、仮設診療所や地域の医療機関での検査需要へ応えるため、弊社では、水を使用しないドライケミストリー技術を活かした小型の検体検査機器および専用試薬を供給しています。
また、コールセンターに専用窓口を設置し、修理や代替機の準備などのサポート体制も整えています。

■製品に関する詳細

・臨床化学自動分析装置 スポットケム EZ SP - 4430
肝機能、腎機能、循環器機能の検査に使用する生化学検査装置です。遠心分離機が内蔵されているため、採血した血液を前処理なしですぐに測定でき、1時間に63テストの測定が可能です。

・電極式電解質測定装置 スポットケム EL SE -1520
緊急検査で使用される電解質3項目(ナトリウム、カリウム、クロール)の同時測定を可能にする生化学検査装置です。ウォームアップが1分で行え、測定結果も1分で得られます。

・感染症検査装置 スポットケム IL SL-4720
インフルエンザウイルスA型およびB型や、炎症マーカーであるCRPを5分から15分で測定する自動分析装置です。6検体を同時に測定することが可能で、5分から15分で測定結果が得られます。

・血糖自己測定器 グルコカード G+メーター GT-1820
糖尿病患者の方が血糖値を管理するための血糖自己測定器です。特にインスリン療法を受けておられる場合、血糖の状態によってインスリンや食事の調整が必要になるため、血糖自己測定器を用いた血糖測定が重要となります。

・低血糖対応用補助食品 グルコレスキュー
糖尿病患者の方向けのゼリー状補助食品です。避難所生活では、食事時間が不規則であったり、食事の量や質に問題があったりすることが多いと想像されますが、これらが低血糖の危険性を高めます。

※一部、旧モデルでの供給になる場合がございます。ご了承下さい。