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2011年6月8日
現在、日本の糖尿病患者は年間30万人ペースで増加しており(厚生労働省「平成19年国民健康・栄養調査」 より)、予防や早期発見、迅速な治療が必要とされています。2010年7月1日から運用されている新しい糖尿病 診断基準2)では、最低1回の検査で糖尿病の確定診断ができるように基準が改定され、これに伴い、それまで 補助的な指標であったHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が上位の検査項目に位置づけられました。そのた め、糖尿病検査においてHbA1cの検査件数が増え、より高速で高精度の測定が求められると考えられます。
このたび開発した 「アダムス™ A1c HA-8181」 は、HPLC法3)による高い測定精度を踏襲しながら、1検体 あたり38秒の高速測定を実現しました。高速の高精度測定を実現することにより、糖尿病検査におけるHbA1c 検査の需要増加に対応します。さらに、従来500測定ごとに必要であったプレフィルタの交換を不要にすること により、検査現場でのメンテナンス作業を軽減しています。
糖尿病検査のパイオニアとして、アークレイはこれからも幅広いニーズに対応できる商品を提供していきます。
<主な特長>
●高精度&高速測定
HPLC法による高精度測定を、38秒/検体で行います。従来機種と比較して測定時間を10秒(20%以上)短縮し、
糖尿病検査におけるHbA1c検査の需要増加に対応します。
●イージーメンテナンス
ほとんど工具を使うことなく簡単に消耗品の交換ができます。
また、カラムとプレフィルタを一体化しているため、従来500
測定ごとに必要であったプレフィルタの交換が不要です。
メンテナンス作業の軽減により、医療現場の負担軽減に
貢献します。
本製品は、積水メディカル株式会社との共同開発品です。
※HPLC法によるHbA1c専用測定装置に限ります(2011年6月8日現在 アークレイ調べ)。
1) HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が結びついて生成されます。過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映するため、糖尿病診断から治療までの広範囲な領域で、血糖コントロール指標として重要な検査項目に位置づけられています。
2) 新しい糖尿病診断基準
新しい診断基準は、2010年7月1日から施行されています。従来の診断基準では、「空腹時血糖値」「随時血糖値」「経口ブドウ糖負荷試験2時間値」の3つのうちいずれかが基準を超えると「糖尿病型」と判定され、別の日の再検査で再度基準を満たすと「糖尿病」と診断されていました。HbA1cについては補助的な判断材料とされていました。
新しい診断基準では、上記に加えて、HbA1cも糖尿病型と判定するための検査項目として追加されています。HbA1c値が基準を超え、血糖値が従来の基準を超えていれば、1回の検査で糖尿病と診断されます。過去1~2ヶ月の平均血糖値を表すHbA1cが、より重要な指標として位置づけられたことになります。また、最低1回の検査で糖尿病と診断することが可能となり、患者様の検査負担の軽減と早期治療開始にもつながっています。
3) HPLC法(高速液体クロマトグラフィー法)
HPLC法は、多くの成分からなる混合物を分離し各物質の比率を求める方法であり、国内のHbA1c標準測定法で
あるKO500法でもHPLC法が採用されています。アークレイは1981年に世界初のHPLC法を用いたHbA1c専用測定装置を開発し、現在も多くの診療現場で使われています。
※「溶離液80A」「溶離液80B」「溶血・洗浄液80H」「カラムユニット80」の製造元:積水メディカル株式会社
この商品は「アークレイマーケティング株式会社」が販売します。
「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。