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2012年8月27日
現在、個人の遺伝子型を判定することにより、各自の病状や体質に合わせた薬剤の選択・投与量の推定を通じて最適な治療を実現する「テーラーメイド医療」の研究が急速に進んでいます。
しかし、このような投薬前診断を行うための遺伝子検査は、煩雑で高度な操作技能を必要とし、結果が得られるまでに長い時間を要していました。
アークレイは、2009年に薬剤代謝に関係する遺伝子の塩基配列やがんなどの遺伝子変異を全自動で解析する、卓上サイズの全自動SNPs※1解析装置「i-densy™ IS-5310」を研究用として世界で初めて発売しました。
現在、主に抗がん剤治療における薬効や副作用に関連する遺伝子検査の研究を積極的に進め、国内の研究機関を中心にサポートを行っております。
このたび、研究用の全自動SNPs解析装置「i-densy™ IS-5310」を改良し、医療機器として遺伝子解析装置「i-densy™ IS-5320」を発売します。
アークレイでは、本装置の開発と同時に体外診断用医薬品の開発を行っており、「i-densy™ IS-5320」と、現在開発中の試薬を組み合わせて使用することで、簡便な塩基配列の解析が可能となり、投薬の効果予測や補助診断が実現できます。これにより、医療現場での迅速な治療方針の決定や患者様の副作用軽減、医療費の削減などに寄与することが期待できます。
遺伝子解析装 i-densy™ IS-5320
【i-densy™ IS-5320の主な特長】
○全自動測定
高度な操作技術を要することなく、検体(血液や口腔スワブなど)を
セットするだけで、簡便に測定を行うことができます。
「検体からのDNA抽出」→「遺伝子増幅」→「遺伝子型判定」まで、
本装置1台で全自動化しました。
○高速測定
検体の採取から結果出力まで、数日を要した遺伝子型判定が
約80分で可能となります。
1) SNPs(スニップス)
一塩基多型(SNPs : Single Nucleotide Polymorphisms)の略。特定の遺伝子のわずかな差を指し、遺伝子塩基配列中にその変異が1%以上の頻度で見られるとき、これをSNPsと呼ぶ。薬の効き目や副作用に関連したSNPsを調べることで、適切な薬剤や投与量を処方できるなど、医療現場での「テーラーメイド医療」への活用が期待できる。
検体(血液や口腔スワブなど)を入れた試薬パックを装置にセットし、スタートキーを押すだけで簡単に遺伝子解析が可能です。
この商品は「アークレイマーケティング株式会社」が販売します。
「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。