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2016年2月16日
個人の薬効や副作用発現の差が生じる一因に、薬物代謝酵素の遺伝子多型※1があげられます。薬物代謝酵素の遺伝子型によっては、酵素活性が著しく低下し、薬効や副作用の発現に影響を与える可能性があるため、投薬前の遺伝子検査が注目されています。代表的な薬物代謝酵素としてチトクローム（Cytochrome）P450（以下、CYP）※2があり、なかでもCYP2C19は、消化性潰瘍治療薬や抗血小板薬など、さまざまな薬物代謝に関与しています。
従来この遺伝子多型の判定には、手作業による煩雑な操作と多大な時間を要しましたが、「アイデンシーパックCYP2C19（＊2/＊3）」は、全血（または全血より抽出したゲノムDNA）を試料として、アークレイ株式会社（以下、アークレイ）の発売する遺伝子解析装置「アイデンシー IS-5320」（i-densy IS-5320）を使用し、全自動で簡便・迅速に遺伝子検査を実施することが可能です。
アークレイは、本製品の発売を機に、薬剤代謝酵素のSNP測定の有用性を訴求するため、2016年3月23日（水）～25日（金）に行われる「第49回 日本臨床腎移植学会」にて、ランチョンセミナーを共催します。
「知って得するSNP測定法とその実際」をテーマに、腎移植時に有用な遺伝子検査とその意義から実際の臨床応用例まで、遺伝子多型情報に基づいた個別化薬物療法の推進に寄与する情報をお届けします。
アークレイは、今後も遺伝子検査装置・試薬の研究開発、情報提供を積極的に進め、個別化医療をサポートします。
※1 遺伝情報はすべての人が同じではなく、個人ごとに違っている部分があり、個人ごとの塩基配列の違いを「遺伝子多型」と呼びます。多型にはいろいろな種類がありますが、1塩基の違いをSNP（スニップ：single nucleotide polymorphism、一塩基多型）といいます。
※2 肝臓に存在する代表的な薬物代謝酵素で、薬物の体内動態に影響を与えることが明らかになっている。
| 開催日時 | 2016年3月24日（木）11： 50～12：40 |
|---|---|
| 内容 | ■「知って得するSNP測定法とその実際」
演題1 ：全自動遺伝子解析装置を用いた腎移植患者の個別化設計
演題2 ：CYP3A5 遺伝子多型に基づくグラセプタ個別投与量設計の実践
|
| 会場 | 米子コンベンションセンター BiG SHiP 2F 国際会議室（第2会場） |
「アイデンシー IS-5320」は、薬物代謝に関係する遺伝子の塩基配列やがんなどの遺伝子変異を全自動で解析する装置（医療機器）です。高度な操作技術を要することなく、「検体の前処理」→「遺伝子増幅」→「遺伝子型判定」までを簡便に実施できます。また、検体の採取から結果出力まで数日を要した遺伝子型判定が約80分で可能となります。アークレイは、2012年の「アイデンシー IS-5320」の販売開始に続き、2014年1月に遺伝子検査用の体外診断用医薬品「アイデンシーパックUGT1A1（＊28/＊6）」を発売し、個別化医療をサポートする製品の開発を積極的に進めています。
| 名称 | アイデンシーパックCYP2C19（＊2/＊3） |
|---|---|
| 発売日 | 2016年3月1日（火） |
| 仕様 | |
| 測定対象 | 全血、全血より抽出したゲノムDNA ※日本人かつ既知遺伝子配列の検体のみ対応 |
| 測定項目 | 薬物代謝酵素遺伝子CYP2C19（＊2/＊3） |
| 測定装置 | アイデンシー IS-5320 |
| 測定原理 | PCR+Tm解析法（QP法）
※本システムは、日鉄住金環境株式会社が特許実施権を有する技術QP（Quenching Probe）法を 採用しています。 |
| 測定時間 |
全血：約90分/1検体 全血より抽出したゲノムDNA：約80分/1検体 ※測定項目により異なる |
| 販売価格 |
10パック（付属品込み）希望納入価格100,000円（税別）
※専用チェック試薬 ｢i-densy Check CYP2C19（＊2/＊3）｣ |
| 承認番号 | 22400AMX01410000 |
| 製品区分 | 体外診断用医薬品 |
| クラス分類 | クラスⅢ（承認基準外品目） |
この製品は「アークレイマーケティング株式会社」が販売します。
「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。
