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2011年5月18日
本提携は、アークレイがこれまでに築いてきた国内のクリニック市場に対し、ロームのクリニック市場向け微量血液検査システム(OEM商品名:スポットケムバナリスト SI-3610)をOEM供給することにより、国内クリニック市場にて、微量血液で迅速かつ高精度に血液検査を実施したい医療ニーズに応えることを目的としています。
半導体技術をベースに医療分野へ進出するロームと、糖尿病検査のパイオニアであり、また国内クリニック市場に強力な販売網を持つアークレイが、さらなる医療ニーズの充足を目指し、販売提携を行うことになりました。今回の提携によりアークレイは、自社の持つクリニック向け検査機器製品のラインアップの強化が図れ、より幅広い顧客提案が可能となります。一方、ロームは販路拡大によりクリニック検査市場におけるシェアアップを図ることが可能となります。
● 日本国内において、アークレイはロームより、微量血液検査システム及び消耗品のOEM供給を受けます。
● アークレイが販売した商品のアフターサービス窓口は、アークレイとなります。
●移動式遠心方式臨床化学分析装置 「スポットケムバナリスト SI-3610」
○μTAS技術を用いた小型血液検査システム
・採血 1項目あたり4μL(hsCRPは9.5μL)の微量採血で、特に小児の採血負担を軽減
・迅速測定 血液の前処理不要で、測定時間は項目により7分30秒または7分40秒
●スポットケムバナリスト専用試薬
○HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) 過去1~2ヶ月間の平均血糖値を反映する糖尿病マーカー。
○CRP(シーアールピー)・hsCRP とくに細菌性感染症で高値を示す炎症マーカー。
hsCRPは、高感度CRPの意味で、CRPをより低濃度域から定量できる。
第54回日本糖尿病学会(2011年5月19日(木)~21日、開催:北海道札幌市)のアークレイ展示ブースに出展し、2011年秋に新発売いたします。
<語句説明>
※μTAS(マイクロタス)技術
Micro Total Analysis Systemの略で、数㎜から数cm角のチップ上に、さまざまな流体デバイスを集積することによって、一連の化学操作を短時間に効率的に行うシステム。
アークレイ株式会社(代表取締役社長 土井 茂)は、1960年(昭和35年)設立。体外診断用医薬品と検体検査機器の研究開発から生産販売までをトータルに手がける総合医療メーカー。医療施設や研究機関で行う検査から身近なクリニックでの院内即時検査まで、幅広い商品ラインアップを展開しています。また遺伝子や機能性食品素材など予防医学分野への事業も進めています。本社所在地は京都府京都市、社員数1390人(グループ全体)です。詳細は、http://www.arkray.co.jp/ をご参照ください。
ローム株式会社(代表取締役社長 澤村 諭)は、1958年(昭和33年)設立。民生機器市場、携帯電話及び通信機器、自動車関連機器をはじめとする幅広い市場分野でシステムソリューションを展開しており、グローバルに展開している開発・営業ネットワークを通じて品質と信頼性に優れたLSIやディスクリート半導体製品を顧客に供給しています。本社所在地は京都府京都市、2011年3月期の連結売上高3,419億円、社員数21,560人です。詳細は、http://www.rohm.co.jp/ をご参照ください。