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2016年4月4日

オーラルケアに関する7項目を同時測定
「唾液検査システム」を新発売

アークレイ株式会社は、口腔内環境をチェックする唾液検査用装置「スポットケムST ST-4910」と検査 キット「STチェック」を2016年4月5日(火)に発売します。「むし歯リスク」「歯周病リスク」「口腔清潔度」 に関する7項目を5分間で測定することができる画期的な唾液検査システムです。

近年、口腔内環境と糖尿病などのさまざまな内科疾患との関係が示唆され、口腔内の局所疾患の予防だけでなく、全身疾患予防の観点からもオーラルケアが重要視されています。このような背景から、アークレイ株式会社(以下、アークレイ)は、唾液と口腔内トラブルの関連に着目し、唾液を試料として複数項目を測定する検査システムを開発しました。

このたびアークレイが発売する唾液検査システムは、採取した唾液を専用装置「スポットケムST ST-4910」と検査キット「STチェック」を用いて、口腔内トラブルに関係が深い7つの項目を5分で同時測定するものです。測定結果をレーダーチャートに反映し、ビジュアル化することで、自覚しづらい口腔内の状態を、客観的なデータを通じて把握することができます。

アークレイでオーラルケア領域の製品開発は初となり、今後本システムを使用したオーラルケアの提案を、 歯科医院やクリニック、薬局・ドラッグストア、健診センターなどに向けて実施していきます。

アークレイは、今後も基盤技術を活かした新製品・サービスの開発に取り組み、事業領域を拡大していきます。

【特長】

○複数項目を同時測定

一度の検査で、口腔内トラブルに関係が深い7項目を測定できます。

むし歯菌
むし歯菌を中心とした、口腔内細菌の代謝活性を測定します。

酸性度、緩衝能
唾液の酸性度および緩衝能(唾液の酸を中和する能力)を測定します。
一般的に、唾液が酸性になりやすいと、むし歯を発症しやすいといわれています。

潜血、白血球、タンパク質
唾液中に存在する、赤血球、白血球、タンパク質を測定します。
歯周病では、口腔内出血のため唾液中にこれらの項目が検出されることがあります。

アンモニア
唾液中のアンモニアは、口腔内の総細菌数と比例するといわれています。
唾液中アンモニアの測定により、口腔内細菌のレベルを推定します。

○簡単操作・迅速測定

試験紙に試料を滴下し、スタートキーを押すだけの簡単操作。5分後に測定結果が得られます。

○わかりやすい結果表示

測定結果は、レーダーチャートとともにビジュアル化し、わかりやすく表示します。
また、専用ソフトを用いてコメントを入力することもできます。

○小型・軽量

装置は手のひらサイズで、場所を取ることなく設置できます。
また、約430gの軽量設計のため、持ち運びも 簡単です。

【検査ステップ】

3ステップの唾液検査で、簡単かつ迅速に測定結果を出すことができます。

【結果表示例】

スポットケムST ST-4910の概要

名称 唾液検査用装置「スポットケムST ST-4910」
発売日 2016年4月5日(火)
仕様
   測定対象 洗口吐出液
   測定項目 むし歯菌、酸性度、緩衝能、潜血、白血球、タンパク質、アンモニア
   測定原理 2波長反射測光法
   測定波長 565/635/760(nm)
   使用試験紙 STチェック
   測定時間 5分
   起動時間 最大30秒
   外部出力 USB
   測定環境条件 温度:10~30℃ 湿度:30~60%RH(非結露) 高度:2,000m未満
   外形寸法 約160(幅)×105(奥行き)×51(高さ)mm
   重量 約430g
   電源 USB(DC5V)

この製品は「アークレイマーケティング株式会社」が販売します。
「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。