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2008年10月28日
温州みかんの成分 "β(ベータ)-クリプトキサンチン"
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アークレイは2006年6月より機能性素材事業に参入し、β-クリプトキサンチン(β-CRP)を高含有した食品原料である温州みかんエキス「クリプトベータTM(商品名)」について各種展示会を通じて、情報提供を行っております。 このたび、肥満・糖尿病マウスを用いた試験においてβ-クリプトキサンチンの糖・脂質代謝改善作用について、京都大学大学院農学研究科 河田照雄教授、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 矢野昌充先生とアークレイの共同研究成果を第29回日本肥満学会(大分)にて発表を行いました。 本発表では、肥満・糖尿病モデルマウスにβ-クリプトキサンチンを摂取させたところ、脂肪組織重量の減少傾向が認められ、さらに脂肪組織においてPPARγ標的遺伝子発現を減少させ、脂肪細胞のサイズが小さくなることを確認いたしました。また、β-クリプトキサンチンの摂取により絶食時血糖値低下作用を示し、経口糖負荷試験結果から、耐糖能改善効果を有することを確認いたしました。これらの結果からβ-クリプトキサンチンは糖・脂質代謝異常の改善作用を有し、その一部は脂肪組織におけるPPARγ活性抑制によるものであることが示唆されました。 今回の成果を含むこれまでの研究により、近年疫学調査を中心に種々の健康機能が見出されているβークリプトキサンチンについて当社ではメタボリックシンドローム予防の観点において、細胞および動物試験での基礎的な作用機構の解明から、ヒトでの飲用試験を通してその有用性を見出しました。 |
大山夏奈1)、黒柳佳代1)、植村卓1)、後藤剛1)、平井静1)、高橋信之1)、矢野昌充2)、 結果
まとめ |
1) | 1)β-クリプトキサンチン |
2) | PPARγ |
3) | 日本肥満学会 |
4) | アンタゴニスト |
5) | 日本栄養・食糧学会 |
6) | nonHDLコレステロール (nonHDLコレステロール)=(総コレステロール)-(HDLコレステロール)の式で算出される。この指標はトリグリセライド(TG)が食事の影響を受けやすく変動しやすいため、昨今、高TG血症の状況を判断するための安定した合理的な脂質管理指標として有用度が高くなっています。 |
■アークレイについて ■機能性食品素材への取り組み |
■ β-クリプトキサンチンに関する学会発表 ■ | |
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(2007年10月) |
「クリプトベータTM」に豊富に含まれるβ-クリプトキサンチンが、脂肪細胞を用いた研究においてPPARγのアンタゴニスト(拮抗)4)作用を有し、脂肪細胞の肥大を抑制し、さらに脂質合成を抑えることでメタボリックシンドロームに対して予防効果が期待できることを発表しました。 |
(2008年5月) |
「クリプトベータTM」含有飲料を摂取することで、総コレステロール値およびnonHDLコレステロール6)値を有意に減少させることがわかり、メタボリックシンドロームや動脈硬化の予防および進展阻止に有用であることを報告しました。 |
アークレイでは、温州みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンについてメタボリックシンドローム予防という観点から、作用メカニズムに関する基礎的な検討から、ヒトでの検証までを行い、その有用性を見出してきました。今後は食品原料「クリプトベータTM」を通して、人々の健康な生活に貢献すると共に、その有用性について広く普及させていく予定です。 |