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2016年7月7日
このたびアークレイ株式会社(以下、アークレイ)が発売する「アダムス A1c ライト HA-8380V」は、コンパクト設計のHbA1c分析装置です。HPLC法によるHbA1cの高精度測定に加え、頻度の高い一部の変異ヘモグロビンを分離(検出)する機能を有し、新たな検査ニーズに対応します。
糖尿病の検査項目のうち、過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映するマーカーであるHbA1cの値は、糖尿病診断や治療において、重要な指標と位置づけられています。加えて、近年の国際化の進展に伴い、日本国内においてもHbA1c測定値に影響を与える変異ヘモグロビンをもつ患者さまが増加しており、院内検査のニーズも高まっています。
「アダムス A1c ライト HA-8380V」は、2015年から変異ヘモグロビンをもつ患者さまが多い海外で先行販売してまいりましたが、このような背景を踏まえ日本国内でも発売することとなりました。
これにより、大型の上位機種「アダムスA1c HA-8180V」、小型の「アダムス A1c ライト HA-8380V」と、シリーズ2機種で変異ヘモグロビンの検出が可能となり、多様な検査現場で活用いただけます。
アークレイは、1981年に全自動のHbA1c測定装置を開発・発売して以来、HbA1c検査の普及を促進し、糖尿病検査の新時代を切り拓いてきました。糖尿病検査のパイオニア企業として、変異ヘモグロビン測定についてもその意義を啓発し、より正確な検査の提案を推進することで、医療現場での糖尿病の診断・治療に貢献します。
○2モードの切り替えが可能
○高精度・迅速測定
○簡単操作
○コンパクト設計
○イージーメンテナンス
○感染予防に貢献
※1 HPLC法(高速液体クロマトグラフィー法)
HPLC法は、多くの成分からなる混合物を分離し各物質の比率を求める方法であり、高精度でHbA1cを測定できます。アークレイは1981年に世界初のHPLC法を用いたHbA1c専用測定装置を開発し、現在も多くの診療現場で使われています。
※2 HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が結びついて生成され、過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映するマーカーです。
2010年の糖尿病診断基準の改訂や2012年のHbA1c値の国際標準化などを背景に、糖尿病診断や治療において血糖コントロール指標として重要な検査項目と位置づけられており、糖尿病検査の現場では、血糖(血中グルコース)の測定に加えて、HbA1cの即時測定に対するニーズが高まっています。
※3 変異ヘモグロビン
遺伝子変異により赤血球中に存在するヘモグロビンのアミノ酸の置換が生じ、ヘモグロビンの立体構造が変化したものです。変異ヘモグロビンの種類は数多く存在しますが、その中でよく知られているものに「HbS」「HbC」「HbE」「HbD」が挙げられます。
名称 | アダムス A1c ライト HA-8380V | |
---|---|---|
発売日 | 2016年7月15日(金) | |
仕様 | ||
測定対象 | 全血または溶血検体 | |
測定項目 |
HbA1c(ステイブルHbA1c)、HbF (Variant modeではHbS、HbCを検出可能) |
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測定原理 | HPLC法 | |
測定範囲 | HbA1c: 3~20%(NGSP値)、9~195mmol/mol(IFCC値) HbF: 0~100% |
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検体消費量 | 全血検体:約4μL、貧血検体:約8μL、溶血検体:約350μL | |
処理速度 | Fast mode:100秒/検体、Variant mode:160秒/検体 | |
消費電力 | 300VA | |
外形寸法 | 330(幅)×515(奥行)×485(高さ)mm ※突起部、溶離液パック、溶血洗浄液ボトルを除く |
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重量 | 約35kg | |
販売価格 | 希望納入価格2,800,000円(税別) | |
届出番号 | 25B1X00001000046 | |
クラス分類 | クラスⅠ(一般医療機器)/ 特定保守管理医療機器 |
※カラムユニットと試薬の製造元:積水メディカル株式会社
この製品は「アークレイマーケティング株式会社」が販売します。
「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。