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2017年9月19日
病院検査業務の効率化や緊急検査をサポート
慢性腎臓病の早期発見に有用な尿蛋白や尿中微量アルブミンも全自動で測定
このたびアークレイ株式会社(以下、アークレイ)が発売する「オーションマックス AX-4061」は、販売中の「オーションマックスAX-4060」の後継機種で、検査現場のニーズに応える新機能を追加した全自動尿分析装置です。尿中のブドウ糖や蛋白、潜血など尿定性検査の最大14項目の測定に加え、尿中蛋白/クレアチニン比と尿中微量アルブミン/クレアチニン比を同時に算出することができ、CKDや糖尿病腎症の早期発見に有用な尿定性検査結果を提供します。
また今回新たに、専用ラックでの微量検体測定や採尿カップからの直接測定機能を搭載。これにより、煩雑な検査業務の効率化を図り、緊急検査の場合でも速やかに測定することが可能になりました。さらに、検体の攪拌機能を追加。検体中の有形成分の沈降による影響を低減し、検査データの信頼性向上に寄与します。
アークレイは、1972年に世界で初めて尿検査の自動化を成功させて以来、約40年にわたり全自動の尿定性検査装置や尿試験紙、検査データ管理システムを市場に送り出してまいりました。これからも尿検査をトータルにサポートするべく、検査業務の効率化やデータの信頼性向上に寄与する新たなソリューションを開発・提供します。
<展示予定>
日本臨床検査自動化学会第49回大会
期間:2017年9月21日(木)~23日(土)
場所:パシフィコ横浜
○簡便・迅速測定
検体(尿)の入ったスピッツ管をサンプルラックにセットするだけで、簡単に検査を実施できます。測定後、90秒でファーストレポートを出力します。
○CKDや糖尿病腎症の早期発見に寄与
CKDの早期発見に有用な「尿蛋白/クレアチニン比」と糖尿病腎症の指標となる「尿中微量アルブミン/クレアチニン比」の測定を行うことで、精度の高い腎疾患スクリーニングが可能です。
○微量検体測定をより簡便化
検体はノズルで吸引され、各試験紙に定量点着されるため、少量検体(最低量2mL)でも測定できます。
さらに通常の半分の検体量(1mL)で測定できる「微量検体モード」を搭載。新機能の微量検体専用のラックを使用することで、連続自動測定が可能となりました。また、「微量検体モード」と「通常検体モード」はラック毎に設定・自動切換えが可能です。
○採尿カップからの直接測定に対応
採尿カップから直接検体を吸引・測定できる「カップスタットモード」を新たに追加。夜間や緊急時でもスピッツ管へ分注せず、採尿カップのまま効率的に測定することができます。
○検体撹拌機能を追加
新機能の検体撹拌機能を使用することで、検体成分の沈降影響を低減した測定が可能となります。
○2種類の試験紙に対応
専用の試験紙「ユリフレットS-Uシリーズ」「オーションスティックス10PA」を使用し、尿定性検査5~11項目に対応。任意の2種類の試験紙を搭載でき、最大400検体の連続測定が可能です。測定時にはバーコード管理もしくはラックを分けることで使用する試験紙を変えることができます。
○操作性を向上
操作パネルに7インチカラータッチパネルを採用し、測定結果や装置の状態、操作方法を日本語のメッセージで表示します。ゴム手袋を装着したままでも操作でき、優れた操作性を誇ります。
○日常のメンテナンスも簡単に
検体が付着する部分を簡単に取り外し水洗いができるため、いつでも衛生的に使用できます。
※1 尿定性検査
尿検査は、一次的な検査として行われる尿試験紙を用いた尿定性検査と、細胞や細菌など尿中の有形成分を測定する尿沈渣(ちんさ)検査に分けられます。尿定性検査では、尿蛋白・尿糖・潜血などを測定します。
※2 慢性腎臓病(CKD=Chronic Kidney Disease)
慢性的な腎臓障害を指します。高血圧や糖尿病などの生活習慣病やメタボリックシンドロームとの関連も深く、CKDで腎臓の機能が低下し続けることで、腎不全への移行や透析導入、心血管疾患を併発するなどさまざまなリスクが発生します。(日本腎臓学会「CKD診療ガイド2012」、「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013」より)
※3 尿中蛋白/クレアチニン比(Pro/Cre比)
尿中蛋白濃度と尿中クレアチニン濃度を同時に測定し、その比をとった指標。腎機能の指標とされています。
※4 糖尿病腎症
慢性の高血糖状態が持続することにより引き起こされる細小血管障害のひとつで、臨床的には蛋白尿(初期には微量アルブミン尿)、腎機能障害、高血圧、浮腫などを呈し、最終的に腎不全に至ります。
※5 尿中アルブミン/クレアチニン比(Alb/Cre)
尿中微量アルブミン濃度と尿中クレアチニン濃度を同時に測定し、その比をとった指標。糖尿病腎症の指標とされています。
名称 | 全自動尿分析装置 「オーションマックス AX-4061」 | |
---|---|---|
発売日 | 2017年9月19日(火) | |
仕様 | ||
測定対象 | 尿 | |
測定項目 |
Glu(ブドウ糖)、Pro(蛋白)、Bld(潜血)、Bil(ビリルビン)、Uro(ウロビリノーゲン)、pH、Ket(ケトン体)、Nit(亜硝酸塩)、Leu(白血球)、Cre(クレアチニン)、Alb(アルブミン) 比重、色調、濁度(装置) 演算項目Pro/Cre比、Alb/Cre比 |
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使用試験紙 | ユリフレットS-Uシリーズ、オーションスティックス10PA | |
試験紙反応時間 | 約60秒 | |
試験紙収納数 | 最大400枚 (200枚×2フィーダ) | |
必要検体量 | 通常検体モード2mL以上、微量検体モード 1mL以上、 カップスタットモード10~100mL |
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処理速度 | 最大225検体/時間 | |
データ記憶数 | 通常測定2,700テスト分(うちコントロール測定200テスト分) | |
表示器 | 7インチWVGAカラータッチパネル | |
外形寸法 | 530(幅)×530(奥行)×550(高さ)mm | |
重量 | 約45kg(本体およびサンプラーユニット) | |
消費電力 | 最大150VA以下 | |
販売価格 | 希望納入価格 8,000,000円(税別) | |
届出番号 | 25B1X00001000056 | |
クラス分類 | クラスⅠ(一般医療機器) / 特定保守管理医療機器 |
この製品は「アークレイマーケティング株式会社」が販売します。
「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。