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2019年1月10日

アフターサポート体制を強化し、検査業務の円滑化に貢献

海外で医療機器の遠隔監視サービスを開始

アークレイ株式会社は、2019年1月11日(金)より海外で医療機器のリモートモニタリングシステムのサービスを開始します。医療機関でご使用中の医療機器の稼動状態を遠隔で監視・診断することで、故障要因の迅速な究明や修理対応につながり、機器のダウンタイム短縮に貢献します。

アークレイ株式会社(以下、アークレイ)は、このたび海外で医療機器のリモートモニタリングシステム (名称:Intelligence by Connected ARKRAY Products)のサービスを開始します。アークレイの機器をご使用の医療機関とアークレイの技術サポート部隊※1の間をネットワークで接続し、双方向のリモートサービスを実現します。

現在日本では、常に最適な稼動状態を維持するため、サービス員による機器の定期保守点検や随時の修理対応を行っています。加えて2012年からは機器の遠隔監視サービスを展開し、多くの医療機関で採用されています。一方、海外では広範な地域に対して技術サポート部隊が少ないなど、日本国内と比較して迅速・的確な対応が困難な点が課題としてありました。このたび海外においても日本と同様の遠隔監視サービスを開始することで、アフターサポート提供体制の充実を図ります。

本サービスは、海外の技術サポート部隊が機器の状態を遠隔で監視し、異常・故障を検知した場合は迅速に修理対応等を行います。これにより、機器のダウンタイムの短縮、顧客満足度の向上につながります。まずは、現在販売中のHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)※2の検査装置※3でサービスを開始し、順次尿検査装置※4へ展開します。

アークレイは、現在80を超える国や地域で製品をご使用いただいています。2017年には中国・平湖工場内に修理センターを設けるなど、現地ニーズに応じたサービス活動にも力を入れています。アークレイは今後も国内外でサービス活動の充実に努め、医療現場に貢献します。

サービスの特長

○場所、時間を選ばず機器の稼動状態を確認
機器の稼動状態は「Intelligence by Connected ARKRAY Products」のWEBサーバーにアクセスして閲覧。
インターネット接続環境であれば、場所や時間を選ばず稼動状態を確認することができます。

○簡単接続
専用の接続デバイスと機器をLANケーブルで接続。監視対象機器の設定を変更するだけで通信が可能 です(インターネット接続は機器設置施設の回線または各国の携帯電話キャリアを使用)。

○高セキュリティ接続
専用の接続デバイス間のみの通信を許可。機器の稼動状態は暗号化され伝送されます(機器から送信するデータに個人情報や医療情報は含みません)

主な機能

○機器の稼動状態の監視
機器の最新情報をリモートでキャッチし、稼動状態を監視します。

○故障予知
故障が発生する前に機器の異常を予知します。

○機器のアラート情報をメールで通知
故障予知検出時や機器のトラブル発生時、また機器との通信状態が切断された際に、アラートとして担当者 にメールで通知します。

○診断レポート出力
リモート接続機器の状態をまとめたレポートを自動で作成できます(直近1ヵ月間のレポート)

○権限を自由に設計
システム管理者(販売代理店含む)は、システム使用者の権限を自在に設定できます(「閲覧のみ」「閲覧・編集可能」の2パターンが可能)

イメージ図

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語句解説

※1 アークレイグループ会社およびアークレイグループ会社から販売・保守サービス活動を委託された代理店のサポート部隊

※2 赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が結びついて生成され、過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映するマーカー

※3 アダムスシリーズ:グリコヘモグロビン分析装置(対象機種:HA-8180、HA-8180V、HA-8380V)

※4 オーションシリーズ:全自動尿分析装置(対象機種:AX-4030、AX-4060)

サービスの概要

名称 Intelligence by Connected ARKRAY Products
開始日 2019年1月11日(金)

本サービスは「アークレインフィニティ株式会社」が提供します。
「アークレイインフィニティ株式会社」はアークレイの保守サービス、メンテナンス業務ならびに他社サービスの請負会社です。