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2020年5月28日
アフリカ・アジア・ラテンアメリカの医療インフラが行き届いていない地域に糖尿病診断の即時検査装置を発売
アークレイ株式会社(以下、アークレイ)がこのたび発売する「PocketChem A1c Advanced」は、小型のヘモグロビンA1c(以下、HbA1c)検査装置です。微量の全血検体を用いて3ステップの簡単操作で測定が可能で、手間や時間を軽減できます。
アークレイは、現在80以上の国や地域でHbA1cの分析装置をはじめ、血糖自己測定器やグルコース分析装置などの糖尿病検査の関連製品のほか、生化学分析装置や尿分析装置を販売しています。
近年では、医療インフラが行き届いていない地域に向けた製品開発にも注力しており、昨年にはアフリカ・サブサハラ地域(サハラ砂漠以南の地域)に向けて、血液分析装置「The Lab 004」を発売しました。
現在、主にアフリカやアジア、ラテンアメリカの一部地域では、医療インフラや検査体制の不整備から慢性疾患が重症化に至るケースが増えており、早期予防、診断、治療が喫緊の課題となっています。アークレイが保有する検査システムは、持ち運びが容易な小型サイズで簡便に操作できる点など当該地域のニーズに応えられる製品で、豊富なラインアップを誇ります。今後、「PocketChem A1c Advanced」とあわせて政府開発協力先や地方診療所へトータルソリューションの提案をするとともに、即時検査に対する啓発活動を実施することで重症化を予防し、生活者のQOL向上や医療費削減に寄与していきたいと考えています。
アークレイはこれからも世界中の医療現場のニーズに応える製品を豊富に揃え、より最適な提案をすることで診療現場をサポートしていきます。
PocketChem A1c Advanced
○ HbA1cを簡便測定
遠心分離など検体の前処理の必要がなく、全血からHbA1cを4分30秒で測定。診療現場での即時検査が可能となります。
○ 微量の全血検体で測定
指先から採取した約4μLの微量血液で測定できます。
○ 3ステップの簡単測定
操作は3 ステップで非常に簡単。タッチパネルを搭載し、手順を画面上のビデオで確認できます。
バーコード読み取り用カセットを
差し込む
試薬パックの先端に血液を
点着
血液を採取した試薬パックを、
バーコード読み取り用カセットに装着
○ メンテナンス不要
キャリブレーション作業や廃液処理不要のオールインカートリッジ。日々の特別なメンテナンスは不要です。
高精度、短時間での測定に加えて操作が簡単で持ち運びが可能など、医療インフラが行き届いていない地域で活用いただける製品ラインアップを提案していきます。
血糖自己測定器
Glucocard W
小型尿分析装置
PU-4010
簡易型血液分析装置
The Lab 004
※ HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が結びついて生成されます。過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映するため、
糖尿病診断から治療までの広範囲な領域で、血糖コントロール指標として重要な検査項目に位置づけられています。
名称 | PocketChem A1c Advanced | |
---|---|---|
発売時期 | 2020年6月上旬 | |
仕様 | ||
測定対象 | 全血 | |
測定項目 | ヘモグロビンA1c (HbA1c) | |
測定原理 | Boronate affinity法 | |
測定範囲 | NGSP値:4~15% / IFCC値:20~140mmol/mol (eAG表示あり) | |
必要検体量 | 3.5μL | |
使用試薬 | PocketChem A1c Advanced 専用試薬 | |
測定時間 | 約4.5分/検体 | |
電源 | AC100V-240V±10% 50/60Hz | |
外形寸法 | 205(幅)×200(奥行)×150(高さ)mm | |
重量 | 1.6kg | |
販売エリア | 日本以外の全世界 *日本国内での販売予定はありません。 |