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2009年5月27日
LDLコレステロール改善効果を確認
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アークレイは2006年6月より機能性素材事業に参入し、β-クリプトキサンチン1)(β-CRP)を高含有した食品原料である温州みかんエキス「クリプトベータ™(商品名)」について各種展示会などを通じて、情報提供を行っております。 このたび、「クリプトベータ™」を含有する3種の飲料(β-クリプトキサンチンとして1、3、6mg/日)を用いて、メタボリックシンドローム予備群(60名)に及ぼす影響について第63回日本栄養・食糧学会2)(長崎)において発表を行いました。なお、本発表内容は同仁会クリニック、(独)農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター 矢野昌充先生、京都大学大学院農学研究科 河田照雄教授、西野輔翼教授(立命館大学特別招聘教授、京都府立医科大学特任教授)との共同研究成果となります。 今回の発表では、前回ヒト試験(第62回日本栄養・食糧学会、2008)より低濃度の「クリプトベータ™」含有飲料(β-クリプトキサンチンとして1mg/日)を摂取することで、LDLコレステロール3)、総コレステロール、腹囲、体重、BMI値が有意に減少することがわかりました。また、今回実施した3濃度で用量相関は認められませんでしたが、一括評価において特に、LDLコレステロールおよび腹囲が異常値群では有意に減少しました。 これまでの研究から、「β-クリプトキサンチン」について、アークレイではメタボリックシンドローム予防の観点から、作用機構の解明とともにヒト試験にてその有用性を見いだしてきました。そして、今回「クリプトベータ™」を含むミカンエキス飲料(β-クリプトキサンチンとして1mg/日)での有効性を確認しました。今後は、β-クリプトキサンチンを含む食品素材である「クリプトベータ™」により、人々の健康な生活づくりに貢献していきます。 |
河合博成1)、佐々木貴生1)、櫻田久美2),6)、松井道宣2)、矢野昌充3)、河田照雄4)、 西野輔翼5),6) 1)アークレイ株式会社 からだサポート研究所 |
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方法: |
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結果: | 1.β-クリプトキサンチンによる効果に用量相関は認められなかったため、用量の3群を一括して評価 を行った。 2.LDLコレステロール(図1)、総コレステロール、nonHDLコレステロールおよびLDL-C/HDL-Cが 有意に減少した。LDLコレステロールの異常群と正常群では異常群のみ有意に値が低下した (図2)。 3.腹囲、体重およびBMIが有意に減少した。腹囲の異常群と正常群では異常群のみ有意に値が低下 した(図3)。 |
ミカンエキスはメタボリックシンドロームや動脈硬化の予防および進展防止に有用である可能性が示唆された。 |
1) | β-クリプトキサンチン |
2) | 日本栄養・食糧学会 |
3) | LDLコレステロール LDL-コレステロールとは、低密度リポタンパク質(LDL)に包まれたコレステロールのことであり、肝臓で合成されたコレステロールを末梢組織へ輸送する働きがあります。 血中濃度が高くなると、血管内壁にへばりつき、動脈硬化の促進する危険因子になります。 そのため、悪玉コレステロールとも呼ばれています。 LDLコレステロール値の基準範囲は65~139mg/dL で、閉経後の女性のLDLコレステロールの基準範囲は、70~159mg/dLとされています。 |
4) | 日本肥満学会 |
5) | PPARγ |
6) | nonHDLコレステロール |
■アークレイについて ■機能性食品素材への取り組み |
■ β-クリプトキサンチンに関する学会発表 ■ | |
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第28回日本肥満学会4) |
「クリプトベータ™」に豊富に含まれるβ-クリプトキサンチンが、脂肪細胞を用いた研究においてPPARγ5)活性抑制作用を有し、脂肪細胞の肥大を抑制し、さらに脂質合成を抑えることでメタボリックシンドロームに対して予防効果が期待できることを発表しました。 |
(2008年5月) |
「クリプトベータ™」含有飲料を摂取することで、総コレステロール値およびnonHDLコレステロール6)値を有意に減少させることがわかり、メタボリックシンドロームや動脈硬化の予防および進展阻止に有用であることを報告しました。 |
第29回日本肥満学会 |
肥満・糖尿病マウスを用いた摂取試験によりβ-クリプトキサンチンが糖・脂質代謝異常を改善し、その一部が脂肪組織におけるPPARγ活性抑制作用によるものであることを報告しました。 |
アークレイでは、温州みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンについてメタボリックシンドローム予防という観点から、作用メカニズムに関する基礎的な検討から、ヒトでの検証までを行い、その有用性を見出してきました。今後は食品原料「クリプトベータ™」を通して、人々の健康な生活に貢献すると共に、その有用性について広く普及させていく予定です。 |