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2009年9月28日

~小児科の高いニーズに対応 インフルエンザ検査装置に項目追加~
炎症マーカーCRPを迅速・正確に

臨床検査機器・体外診断用医薬品メーカーのアークレイ株式会社は、診療所やクリニック向けに炎症マーカーCRPの測定試薬 スポットケム i-Line CRP(アイライン シーアールピー)を9月28日に発売します。迅速検査装置スポットケム IL SL-4720※1の新しい専用試薬となり、従来のインフルエンザの簡易検査に加え、CRPを追加することで医療機関の感染症診断に対するニーズに応えます。

体内に炎症が起きていたり、組織の一部が壊れた場合には、血液中にたんぱく質の一種であるCRPが現れます。正常な血液中ではごく微量にしか存在しないため、CRP検査は炎症の有無や程度を判断するために行なわれます。
特に、小児科診療では炎症や風邪症候群による感染症項目の検査が多く行なわれています。迅速、且つ正確な診断が求められる中、CRP値は感染症の診断や重症度の判定、治療効果の確認等に有用な指標として用いられています。

スポットケム i-Line CRPは、全血検体を用いて10分で自動測定します。専用装置(スポットケムIL SL-4720)がCRP値(0~12.5 mg/dL)を8段階ランクで判定するので、従来のラテックス凝集法(定性法)※2と比較して、個人による判定誤差がなく検査結果を客観的に得ることができます。
スポットケムIL SL-4720では試薬カートリッジを挿入することで測定が自動的にスタートし、反応終了後に検査結果が印字されます。また、試薬カートリッジに名前を記入しておくと検査結果とともに印字され、そのままカルテに貼付できます。目視判定試薬のように、タイマーで時間を設定する必要がなく、院内が混雑している場合でも医療関係者の作業効率を改善いたします。

アークレイは、これからも医療現場のニーズに対応できる商品ラインアップの充実を図ります。

 

主な特長

●8段階のランクで表示
 CRP値を(- から 7+)で結果表示

●客観的な判定
 目視のラテックス凝集法(定性法)
 と比較し、
安定した判定が可能

●ニーズの高い診断項目をカバー
 
インフルエンザの簡易検査キットに
 項目を追加


スポットケム i-Line CRP(左)とスポットケム IL SL-4720(右)

語句説明

※1 迅速検査装置スポットケム IL SL-4720
イムノクロマト法を利用した迅速検査装置です。2008年9月にインフルエンザ検査専用試薬 スポットケム i-Line FluAB(アイ ライン フルエービー)を発売しています。従来、目視検査が主流であった診療所やクリニックでの検査を、装置を利用することで簡便・迅速・正確に行い、利便性と効率を高めることをコンセプトに開発されました。機器の設置面積はA4サイズ以下で場所を取りません。

また、専用の試薬カートリッジには名前を記入すれば、結果と一緒に印字され、検体の取り違えを防ぎます。
(特許出願中)


※2 ラテックス凝集法(定性法)
抗CRP抗体を感作したラテックス粒子と検体を反応させます。
検体中にCRPが存在すると抗原抗体反応によってラテックス粒子が凝集します。
これを目視判定する方法です。

商品概要

スポットケム i-Line CRP (スポットケム アイ ライン シーアールピー)

測定装置

 スポットケム IL SL-4720 (スポットケム アイエル エスエル 4720)

測定対象

 全血

測定項目

 CRP(定性)

反応原理

 イムノクロマト法

有効期間

 6ヶ月

貯   法

 室温(2~30℃)

保険点数

 16点

この商品は「アークレイマーケティング株式会社」(*)が販売します。
*「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。