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2020年1月6日

- 2020年 年頭挨拶要旨 -

弊社 代表取締役 執行役員社長の松田猛の年頭挨拶(社員向け)の要旨を、以下にお知らせします。

当社の事業領域である臨床検査・体外診断市場を見ると、平均年2~3%の成長率。しかし中国やインドをはじめとするアジア諸国では、さらなる伸びが期待できる。また中南米やアフリカ、中東などでは今後検査の普及が一層進むと考えられる。これら地域・国では生活習慣病の増加から糖尿病検査が市場の拡大を牽引しており、我々の技術や製品が求められる場所や機会は数多くあると考える。今年も研究開発、生産から販売、サービスに至るまでグローバル化をさらに推し進め、事業を拡大していく。

一例として、研究開発ではインドの拠点での展開をさらに広げ、開発を進める対応機種を広げるとともに臨床評価などを実施し、開発の一連の流れをより迅速に、スムーズに行っていく。他の海外拠点での開発も加速させ、現地ニーズに合致した製品をいち早く世に送り出す。最終的には着任時の構想である24時間シームレスな研究開発体制を構築したい。生産では、現在日本の基幹工場のほか、中国、フィリピン、インド、米国、ロシアと拠点を増やしているが、各工場の機能に応じ生産品目を増加し、より高品質、高性能な製品づくりに向けて拡張を進めたい。販売では今年はアフリカでの活動をさらに強化する。昨年発売した腎機能・肝機能検査に特化した簡易型血液検査装置は、小型で持ち運びができる上、水や電気が不要というコンセプトも受け入れられ高評価を得ている。ニーズは確実に存在すると実感しており、今後は現地の検査に対する意識変容などの啓蒙活動にも注力していきたい。

今年皆さんに期待することのキーワードは「変化」。産業界における技術革新、とりわけ情報技術の進歩は我々の想像をはるかに超え、ビジネスの在り方を変えるほどのインパクトを与え始めている。長年緩やかな変化と見られてきた医療界でもその波は大きいが、これを脅威ではなくチャンスと受け止め対応することが肝要だ。
皆さんもあらゆる変化に気づき、その変化を恐れず、挑戦してほしいと思う。自身の仕事を見返しても新たなアイデアや価値創造につながるものは、無限にあるはずだ。従来の常識にとらわれることなく、スケール大きく自身の未来設計図を描き、失敗を恐れず目標の実現に向けて飽くなき挑戦を続けていこう。

今年2020年は創立60周年。この先に伸びる道には険しいところもあるだろう。しかしこれまでの60年がそうであったように、これからも多くの挑戦でともに乗り越え歩んでいきたい。我々の事業を通じて社会に貢献するという使命をもって、組織間のコミュニケーション、グループガバナンス、コンプライアンスなど基本に忠実に、日々活動していこう。

2020年1月6日
アークレイ株式会社
代表取締役 執行役員社長 松田 猛