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2020年4月1日

2020年 入社式挨拶要旨

アークレイ株式会社は、3月30日に本社・京都研究所にて2020年の入社式を開催しました。代表取締役の松田から新入社員に向けた挨拶の要旨を、以下にお知らせします。

新型コロナウイルスの蔓延により、参列人員を制限して縮小することになったが、無事入社式を開催できたことを喜ばしく思う。今日を持って皆さんは、全世界で2,700名を超えるアークレイグループの一員となった。グループを代表し、心から歓迎する。今日はアークレイの次世代を牽引する皆さんに、私が期待することを3つお話しする。

第一に、社会人としての基礎をしっかりと身につけてもらいたい。挨拶をする、時間を守る、整理整頓を徹底するなど、人として、社会人として恥ずかしくない礼儀や常識を身に付けてほしい。当たり前のように思えるが、このような基礎的なことを疎かにしては人から信用されず、どれだけ知識や技術力が豊富でも仕事を任せることはできない。

第二に、コミュニケーション力を磨いてほしい。コミュニケーション力とは「伝える力」と「聞く力」だ。どれほどIT化が進んでも、「伝える」「聞く」は人と人との間で進めるものだ。仕事は一人ではできない。だからこそ、社内外の人との接点を大切に、しっかりとコミュニケーションを図り良き関係づくりに努めてもらいたい。

第三に、自ら主体的に考え行動してほしい。どんな些細なことでも自分で考え、発見し、そして自分から行動する。この癖をつけてほしい。自分で考えることを放棄するということは、周囲に流されることを意味する。そういう人は、自分の人生そのものも人や周囲に流されるものになってしまうはずだ。

これまで学びの場では、あらかじめ答えが用意された学習をしてきたと思う。社会に出てはそうはいかない。答えがない仕事、正解がない仕事、また答えがいくつもある仕事、いろいろな局面に遭遇するだろう。判断も求められる。だからこそ、自ら考える力が必要となる。日々意識して鍛えてほしい。

最後に、私の座右の銘「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」を贈る。
上杉鷹山の言葉で、「何事もやればできる。もしできないことがあるのなら、それはやろうとしていないだけだ」という意味だ。これから皆さんは仕事を通じて、さまざまな挑戦をしていくことになる。その過程では失敗もあるだろう。でも、それを恐れてはいけない。どんな挑戦をしても、周りの上司や先輩がカバーしてくれる。だから、精一杯やっていこう。心配せずとも、最初から会社の存続を左右するような大仕事を任せられることはないから、どんどん失敗して、それでも前へ進んでいくという経験を重ねてほしい。

アークレイは医療の進化とともに歩み、今年は創立60周年を迎えた。その歴史の中で、技術の積み重ねがあり、文化、DNAを継承してきた。それを引き継いでさらに成長させるのは、そしてより良い会社にしていくのは皆さんに他ならない。アークレイのグループ・スピリットは「不撓不屈」。仲間ともに、この精神を胸に歩んでいこう。

アークレイ株式会社   
代表取締役 松田 猛