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2023年7月28日

新型コロナウイルスの検出や抗がん剤の副作用予測などに活用

全自動遺伝子解析装置の販売を開始

検体前処理から解析・判定まで1台で完了

アークレイ株式会社(本社:京都市上京区 以下、アークレイ)は、プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(本社:千葉県松戸市 以下、PSS社)が製造販売する遺伝子解析装置「ジーンリード エイト」の販売を、2023年8月4日(金)より開始します。アークレイの遺伝子解析装置「アイデンシー IS-5320(以下、アイデンシー)」の後継機種として、新型コロナウイルスなどの感染症検査や抗がん剤の投薬前遺伝子検査、がん細胞の遺伝子変異を調べる体細胞遺伝子検査など、多様な目的でご活用いただけます。

このたび販売を開始するPSS社の遺伝子解析装置「ジーンリード エイト」は、2020年の発売以降国内外の幅広い医療機関で使用されています。アークレイが2012年より販売していた遺伝子解析装置「アイデンシー」の後継機種として、2023年8月4日(金)より販売いたします。

患者様の体質や病気の特徴に合わせて治療を行う「個別化治療(テーラーメイド治療)」の普及と共に、遺伝子解析も広がりをみせています。遺伝子解析で生まれもった遺伝子の差を検査することは、薬の投与前の薬効・副作用の予測に役立ちます。また、がんなどの後天的に生じた遺伝子変異の確認は、診断やがん種に応じた治療薬の選択の指針となります。体質やがん種に応じた薬の決定は、患者様の副作用低減だけでなく、医療費の削減への寄与も期待できます。
「ジーンリード エイト」は核酸(DNA/RNA)の抽出・精製から、解析までを全自動で行います。ニーズが拡大する遺伝子解析を、手間なく・迅速に行うことで、素早い判断が求められる医療現場においてお役立ていただけます。

製品特長

〇検査項目の拡大
新型コロナウイルスを検出する専用試薬のほか、抗がん剤の副作用予測のため薬剤代謝遺伝子を測定する体外診断用医薬品 「アイデンシーパック UGT1A1(*28/*6)」、さまざまな遺伝子検査ニーズに対応するための研究用試薬 「i-densy Pack UNIVERSAL」などがご利用いただけます。
今後も多様な診療科での測定ニーズに対応できるよう、ラインナップの拡充を行っていきます。

〇煩雑な遺伝子検査工程を全て自動化
高度な操作技術を要することなく、検体(血液や組織、病理検体など)をセットするだけで、全自動で測定。
採取した検体からの、「①核酸(DNA/RNA)の抽出・精製」→「②PCR法による核酸の増幅」→「③遺伝子解析」までを1台で行うことができます。

〇増幅前の核酸精製機能付き
PCR法による増幅前には、細胞内にある核酸の細胞外への「抽出」や、共存するタンパク質や酵素などを除去する 「精製」が必要です。「ジーンリード エイト」は核酸精製機能により、核酸の抽出・精製も全自動で処理。精製処理により、 その後の増幅効率を向上します。

遺伝子解析装置 ジーンリード エイト

遺伝子解析装置
ジーンリード エイト

アークレイは今後も医療機関のニーズに応じた製品や運用を提案することで、医療現場での診断・治療に貢献していきます。

製品概要

名称 遺伝子解析装置 ジーンリード エイト
発売日 2023年8月4日(金)
仕様
   装置形状 ベンチトップ型
   寸法 約350(幅)×700(奥行)×770(高さ)mm
   重量 約80kg
   検体架設数 1~8検体(バッチ処理)
   処理時間 90~120分(※項目による)
   温度制御機能 PCRユニット: 40~98℃(8検体独立温度制御)
核酸抽出ユニット(ヒートブロック): 65~80℃
   抽出サンプル液量 200 µL / 400 µL
   溶出液量 50 µL / 100 µL / 200 µL
   PCR反応液量 20~50 µL
   検出系 6色蛍光検出
   電源電圧 AC100~120 V ± 10 %、 AC200~240 V ± 10 %
   周波数 50/60 Hz
   最大消費電力 400 VA
販売価格 希望納入価格9,000,000円(税別)
届出番号 12B3X00033000006
分類 クラスⅠ(一般医療機器) / 特定保守管理医療機器

この製品は「プレシジョン・システム・サイエンス株式会社」が製造し、「アークレイマーケティング株式会社」と併売します。
「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。