アフリカの地域医療向上に貢献

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抗レトロウイルス療法(ART)は、HIV 患者にとって有効な治療法です。しかし、ART は一生涯続ける必要があるうえに、副作用として慢性腎臓病や肝障害を引き起こすことがあるため、定期的なモニタリングが必要となります。しかし、多くのHIV 感染者を抱えるサブサハラ(アフリカ大陸におけるサハラ砂漠以南地域)においては、医療機器をはじめ電気・水道設備などの社会インフラの整備が未発達な地域も多く、特に農村部においては検体採取から報告まで数週間かかる場合もあるなど、適切なヘルスケアサービスが受けられないという課題があります。

アークレイは上記の社会課題を解決するため、慢性腎臓病・肝臓病の検査に特化した小型の簡易型血液検査装置「The Lab 004」を開発しました。The Lab 004 は、給排水設備が整っていない環境下でも測定できるとともに、モバイルバッテリーでも駆動可能なため電力供給が不安定な地域でも測定できます。また、わずか5 分で測定結果を受け取ることができるため都市部の大病院に検体を送る必要もなく、地方での診療所や巡回診療において効果を発揮しています。
アークレイは、日本政府( 内閣官房) 主導の「アフリカ健康構想」等を通じて、事業活動を通じた社会課題解決に取り組みます。