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尿検査の大型機器から小型機器まで、幅広いラインナップを提供しているアークレイは、2024年より医療機関向けに腎疾患や尿路疾患、ぼうこう炎などを調べる「尿沈渣検査」の一部作業を遠隔で支援するサービスを開始しました。
「尿沈渣検査」は、尿中に含まれる尿中有形成分(沈渣)を顕微鏡で観察し、その成分や数を調べる検査です。尿に浸した尿試験紙の色の変化から判定する「尿定性検査」で異常が見つかった場合に、より詳しく調べるために行われます。
尿沈渣検査では、顕微鏡での観察・成分の分類などに高度な技術と経験が求められます。 しかし、尿沈渣検査の経験を持つ検査技師の不足から、検査結果報告の遅延、特定の検査技師への業務の集中、検査室内の残業時間の増加など、多忙化する医療機器現場の負担がさらに増大していくことが問題となっています。
このような医療現場の問題を解消すべく、リモートサービス「オーション アイ スマート アシスト(以下、スマートアシスト)」は、当社の製品であるAUTION EYE AI-4510(尿中有形成分分析装置、以下、オーションアイ)を利用の施設を対象に開発されました。
通常の尿沈渣検査では、検査技師が顕微鏡を使って全ての尿中有形成分を確認します。オーションアイは尿中有形成分を画像で撮影して自動分類を行い、検査技師による顕微鏡での観察・確認が必要な検体だけを抽出します。 リモートサービス「スマートアシスト」では、ここからさらに検体数を絞り込むことが可能です。オーションアイで撮影した画像データをクラウド経由でアークレイの画像分析センターに送ると、専任の検査技師が画像確認・再分類を行いリアルタイムで結果をフィードバック(平均所要時間5分程度)します。 検査技師が行う作業の一部を、経験豊富な検査技師が遠隔で実施することで、現場の負担軽減を実現します。
今後は、3年間で100施設へのサービス導入を目指しています。当サービスを通して地域の医療格差低減に貢献できるよう、アークレイは人々の健康のための製品・サービスを展開していきます。
(参考資料) サービス内容 | オーションアイスマートアシスト・尿沈渣検査のパラダイムシフト
【オーションアイの利用施設での運用事例】 尿沈渣オーダーのあった205検体をオーションアイで測定。装置の自動分類では51%まで鏡検率が軽減しましたが、専門の検査技師が画像の確認・再分類をすることで鏡検数を15%まで削減しました。