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2015年1月19日

世界の糖尿病医療の現場をサポート
海外向けにHbA1c即時検査装置を新発売

アークレイ株式会社は、海外向けにグリコヘモグロビン分析装置「PocketChem A1c（ポケットケム A1c）」を2015年2月より販売します。糖尿病の検査項目HbA1c（ヘモグロビンエーワンシー）^※1を簡便・迅速に測定し、クリニックや病院での糖尿病検査をサポートします。

2014年現在、世界の糖尿病患者さま数は3億8,670万人に上り、12人に1人が糖尿病と推定されています。2035年には5億9,200万人に達するといわれており^※2、発症と重症化を予防するには検査による早期発見と迅速な治療が急務とされています。
糖尿病の検査項目のうち、過去1～2ｶ月の平均血糖値を反映するマーカーであるHbA1cの値は、糖尿病診断や治療において、重要な指標と位置づけられており、糖尿病検査の現場では、HbA1cの正確なデータを即時に測定することが求められています。

このたびアークレイ株式会社（以下、アークレイ）が発売する「PocketChem A1c」は小型のHbA1c検査装置で、4ステップの簡単な操作で迅速にHbA1cを測定することが可能です。院内で即時に検査結果を得られるため、適切な治療をすみやかに開始することができます。また、多忙な医療従事者の作業効率向上や、再受診や待ち時間にかかる時間の短縮など、患者さまの負担軽減に貢献します。

アークレイは、これまで世界80ｶ国以上でHbA1c分析装置をはじめ血糖自己測定器やグルコース分析装置など糖尿病検査に関わる製品を販売しており、このたび発売する「PocketChem A1c」はインド・欧州より販売を開始し、順次中東や中南米へ展開します。
アークレイは、今後も世界各国・地域のニーズに適応した製品を迅速に供給し、糖尿病医療の現場をサポートします。

【製品の特長】

○HbA1cを迅速・簡単測定
糖尿病検査の重要な指標であるHbA1cを約4分で測定します。遠心分離などの処理が不要で、測定の手間や時間を軽減します。

※数値はNGSP値、IFCC値、JDS値のうち2つを選択できます。

○微量の全血検体で測定
指先から採取した4μLの微量血液で測定が可能です。

○軽量・省スペース設計
省スペース設計の軽量装置で、大型装置を設置するスペースの確保が難しい中・小規模のクリニックなどでも導入していただけます。

○メンテナンス不要
日々の特別なメンテナンスは不要です。

「PocketChem　A1c」

【4ステップの簡単測定】

語句説明

※1　HbA1c（ヘモグロビンエーワンシー）
赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が結びついて生成されます。過去1～2ヵ月の平均血糖値を反映するため、糖尿病診断から治療までの広範囲な領域で、血糖コントロール指標として重要な検査項目に位置づけられています。

※2 糖尿病患者数の推計
「糖尿病アトラス第6版 2014 UPDATE」（2014年11月/国際糖尿病連合(IDF）より

PocketChem A1c（ポケットケム A1c）の概要

名称	PocketChem ^TM A1c
発売時期	2015年2月
仕様
測定対象	全血
測定項目	ヘモグロビンA1c （HbA1c）
測定原理	Boronate affinity法
測定範囲	4～15％（NGSP値）
必要検体量	4μL
使用試薬	PocketChem A1c 専用試薬
測定時間	約4分／検体
電源	AC100V-240V±10％　50/60Hｚ
外形寸法	205（幅）×135（奥行）×95（高さ）mm
重量	0.7kg
販売エリア	日本以外の全世界 ※日本国内での販売予定はありません。

この製品は「ARKRAY Health Care Pvt. Ltd.」と「Color Trading Sp. z o. o.」が販売します。
「ARKRAY Health Care Pvt. Ltd.」「Color Trading Sp. z o. o.」は、アークレイの海外グループ会社です。