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2015年6月23日

救命救急や緊急検査の現場に貢献
急性心疾患の早期診断マーカーを販売開始

アークレイ株式会社（本社：京都市中京区、代表取締役 執行役員社長：松田 猛、以下アークレイ）は、6月28日より、積水メディカル株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長：田頭 秀雄、以下積水メディカル）が製造販売する急性心筋梗塞の早期診断マーカーH-FABP※1の測定試薬「ラピッドチップ® H-FABP」を全国の医療機関に向けて販売します。

アークレイ株式会社（以下、アークレイ）が販売を開始する「ラピッドチップ® H-FABP」は、専用装置「ラピッドピア®」を用いて、急性心筋梗塞（AMI）の早期診断マーカーとして有用なH-FABPを血漿または全血検体から前処理不要で簡単に測定できる試薬です。測定時間も約10分と迅速なため、救命救急や緊急検査の現場でお役立ていただけるものと考えております。

アークレイは、「ラピッドピア®」と専用試薬シリーズの販売について、積水メディカルと販売協力契約を締結しており、現在装置に加えて専用試薬「ラピッドチップ® BNP」および「ラピッドチップ®Dダイマー」を販売しています。このたび、新たに「ラピッドチップ® H-FABP」を加え、自社の持つPOCT※2製品群のラインナップを充実させることで、医療現場における生活習慣病診断や治療のサポートをさらに強化します。

※1 H-FABP（Heart-type fatty acid-binding protein）
心筋細胞内に豊富に存在する分子量約15kDaの可溶性タンパクであり、遊離脂肪酸の細胞内輸送に関与し、心筋細胞へのエネルギー供給に重要な働きを担っています。H-FABPは、心筋虚血による心筋細胞の傷害により容易に血中に逸脱・遊出するため、急性心筋梗塞（AMI）の早期診断マーカーとして有用であることが知られています

※2 POCT（Point of Care Testing）
開業医や専門医の診察室、病棟、外来患者向け診療所などの「患者に近いところ（ベッドサイドなど）」で行われる検査の総称

【主な特長】

○簡単操作
血漿・全血どちらの検体も希釈等の前処理なしで、簡単にH-FABPの定量測定ができます。

○迅速測定
測定時間は約10分。迅速な結果報告が可能となります。装置にはサーマルプリンタが内蔵されています。

○1検体ずつの検査が可能
1検体ごとの測定試薬が封入されたモノテストタイプの試薬形態を採用し、測定時のロスもなく経済的です。



測定装置「ラピッドピア®」（左）、
迅速測定診断薬「ラピッドチップ® H-FABP」（右）


「ラピッドチップ® H-FABP」の概要

販売名 ラピッドチップ® H-FABP
発売日 2015年6月28日（日）
仕様  
    測定対象 EDTA-2Na,、EDTA-2K、ヘパリンLiおよびヘパリンNaによる血漿または全血
    測定項目 H-FABP
    測定原理 イムノクロマト法
    測定範囲 2.0～160ng/mL
     貯   法 2～10℃
包装単位 20テスト（付属品CALカード1枚）
販売価格 希望納入価格27,000円（税別）
認証番号 226ADAMX00211000
製品区分 体外診断用医薬品
クラス分類 クラスⅡ

「ラピッドチップ®」、「ラピッドピア®」は、積水メディカル株式会社の登録商標です。
この製品は「アークレイマーケティング株式会社」が販売します。
「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。