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血液や尿などの検体を採取して検査する臨床検査機器や診断薬が主力のアークレイは、2016年に歯科領域に参入しました。
2016年4月に発売した口内環境測定システム「SillHa(シルハ)」では、口をすすいだ液体から口内環境を測定し数値化することで、自覚しづらい口内の状態を客観的なデータを通じて把握することができます。口内環境に関わる6つの指標を測定し、歯の健康、歯ぐきの健康、口腔清潔度をレーダーチャートなどで示した結果シートが5分で出力可能です。初診時やメンテナンス時の測定で、患者様の予防意識・治療へのモチベーションの向上にご活用いただいています。
2023年8月にはSillHaで測定したデータをクラウドに送信することで、従来よりもさらに詳細な情報を盛り込んだ結果シートが出力可能な、SillHa専用のクラウド型無料オプションサービス「SillHa Connect(シルハコネクト)」の提供を開始しました。各指標の具体的なアドバイスコメントなど利便性やわかりやすさが評価され、予防歯科に力を入れる歯科医院を中心にご活用いただいています。
近年は健康で質の高い生活を営む上で生涯を通じた歯・口腔の健康を実現することが重要視されており、予防歯科に力を入れる歯科医院の需要は高まっています。そのような中、厚生労働省は生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)を推進する「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業」において、2023年度にアークレイ含む5社の事業者を採択しました。
当事業は、市町村が実施する歯周疾患検診の受診率が約5.0%にとどまっているなどの現状を踏まえ、今後、自治体や職域等において簡易に歯周病等の歯科疾患のリスク評価が可能かつ、歯科医療機関への受診につなげることができる方法の研究・開発を支援することが目的とされています。
当事業において、アークレイは生涯を通じた歯科健診向け製品の研究開発に取り組み、2024年3月末までに試作機の開発と初期の臨床評価が終了しました。今後はこれらをもとに、市場適用できる製品の開発を進めていきます。
アークレイの歯科事業の歴史は浅いですが、検査事業で磨いてきた技術を生かすべく、今後も研究・開発に注力していきます。